聖ドミニコ学院京都幼稚園の歴史
13世紀のスペイン人聖ドミニコの精神を汲み、「真理」をモットーとする聖ドミニコ女子修道会(現在ローマに本部を持つ)を母体として設立される。
1931年 (昭和6年) |
10月 | 本部から5人の修道女が来日。仙台に修道院を設立 |
1953年 (昭和28年) |
6月 | 京都市上京区に修道院設立 |
1958年 (昭和33年) |
4月10日 | 宗教法人カトリック京都教区京都幼稚園設立認可 京都幼稚園開園 |
1971年 (昭和46年) |
8月 | 宗教法人カトリック聖ドミニコ女子修道会に設置者変更。聖ドミニコ学院京都幼稚園と名称変更 |
1972年 (昭和47年) |
10月 | 創立15周年記念式典 |
1976年 (昭和51年) |
6月 | 新園舎落成 |
1987年 (昭和62年) |
7月 | 創立30周年記念式典 |
2005年 (平成17年) |
7月 | 園庭移設 |
2007年 (平成19年) |
10月 | 創立50周年記念式典 |
2010年 (平成22年) |
12月14日 | 聖ドミニコ学院京都幼稚園の設置者変更認可 宗教法人カトリック聖ドミニコ女子修道会設立から学校法人聖ドミニコ幼稚園に設置者変更が認可される。幼稚園名は聖ドミニコ学院京都幼稚園とし従来通り |
2011年 (平成23年) |
4月1日 | 学校法人聖ドミニコ幼稚園設立 |
園章の由来
園章の盾の形は聖ドミニコ会のモットーである「真理」を守ることを象徴しており、私たちが「真理」を探求することを示しています。
盾の中の十字架はキリスト教のシンボル。この形は、心身の純潔を象徴する百合の花を表し、白は純潔と神の御前に正しく生きようとする者の持つ深い歓喜を、黒は他人の幸せに奉仕するために自分を捧げる心をあらわしています。
この園章が示す白と黒の十字架は、13世紀初頭に創立され、約800年の歴史をもって、全世界に活動を広げる聖ドミニコ会共通の記章です。
世界に広がるドミニコ学院
現在、国内外に多数の姉妹校があります。
[国内]仙台・東京・都城
[国外]イタリア・フランス・スペイン・ベルギー・スイス・ブラジル・カナダ・アメリカ・アフリカ(ベナン)
聖ドミニコ会について
創立者聖ドミニコ
13世紀初めの、歴史が大きく変動する時代に聖ドミニコは活躍しました。彼が神学生であったころ、戦争のため貧しい人々が飢餓で苦しんでいるのを見て、「人々が飢えで死んでいくとき、死んだ皮(羊皮紙)の上で勉強することは出来ない」と、自分の持ち物、大切な聖書まで売り払い、施しをしたと言われます。
またある時、若い彼は司教のお供をしてヨーロッパを北上する旅に出ますが、フランスのツールーズで宿を取ったとき、その宿主が熱心なカタル派と知ると、夜を徹して語り合い、宿主はカトリックに立ち戻りました。聖ドミニコは相手を打ち負かそうとしたり、脅そうとする態度ではなく、自分が確信する事を熱心に伝え、また相手の中にある真理を見いだそうとして語りました。
この地で、あまりにも多くの誤謬とキリストの福音に関する無知に出会ったのです。
この事の10数年後に、この地ツールーズに聖ドミニコ会が最初の基礎を置くことになります。「説教者兄弟会」(男子ドミニコ会)の設立です。(1216年)
聖ドミニコ女子修道会
聖ドミニコのカリスマは800年の時の流れに従って様々な女子会員の共同生活−観想修道院、使徒的修道会を生み出しました。
特記すべきことですが、聖ドミニコは男子ドミニコ会を創立する前の1206年に、神にのみ専心し聖なる説教に従事する兄弟たちを、祈りと犠牲によって助ける女子の観想修道院をフランスに設立したのです。
フランス革命の後の1850年ごろ、ラコルデール神父によって男子ドミニコ会が再興されるとともに、女子ドミニコ会も再興されました。使徒的ドミニコ女子修道会は全世界に多数ありますが聖ドミニコ女子修道会はその一つです。
日本に命を賭けた最初の5人のシスター
1931年、既に函館、東北を司牧しておられたカナダ管区のドミニコ会の神父様方の求めに応えるため、フランス人3名、アメリカ人1名、カナダ人1名のシスター達が到着しました。
仙台の角五郎丁の教会の境内地に落ち着き、粗末な建物の中で神のみことばを伝えることに燃え、若い5人は美しく聖堂を飾り、熱心に祈りに励み、来日2ヵ月後には近隣の学童を相手にたどたどしい日本語でローマ字やキリストの福音を教え始めたのです。
海外からの会員が増加する一方、日本人の志願者も入会するようになり1936年には、4人の最初の日本人の初誓願式が行われました。現在多くの会員が、仙台、東京、京都の各地で教育に携わっています。